山芳製菓株式会社 関西工場

驚きという存在感。

他社にはない独自の味・意外性を追求。業界第3位だからできることがある。

山芳製菓株式会社は、本社を東京都板橋区に置き、ポテトチップス市場にてカルビー、湖池屋と人気を競う業界第3位のスナック菓子メーカー。

昭和28年に群馬県の磯部で創業。温泉地ならではの「鉱泉煎餅」を製造販売。その後、諸々の事情もあり、ちょうどポテトチップスが流行し始めた昭和42年にポテトチップスを作り始める。ちなみにカルビーが販売を開始する8年前のことであった。

朝来市にある関西工場が稼働したのは平成4年になる。主力商品の「わさビーフ」をはじめ、ユニークな味わいのポテトチップスを常時50から60種類生産する重点工場となっている。

大田垣光幸・工場長は「私どもの特色は、豊富な味付けの技術を持っており、常に存在感のある商品を生産できる体制を整えています。この工場から、当社の年間売上高の約70パーセント分を出荷しています」と語る。

辛さ約10倍で話題になっている「R-20俺の本気のわさビーフ」も関西工場から出荷されている。

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豊富な味付けの技術を持ち、存在感のある商品を生産。

「おいしい」より「たのしい」が当社の作る商品のモットーなのです。

大ヒット商品「わさビーフ」は、ポテトチップスの既成概念を打ち破り、業界と消費者のみなさんに驚きを与えるものとなりました。

おかげさまで当社の看板商品になった「わさビーフ」をはじめ、「キャビア味」や「イカスミ味」「明太子マヨビーフ」「いかの塩辛味」など、ちょっと風変わりな味付けを得意としており、その商品化を可能にしているのが、豊富な味のフレーバーを開発・保持しているからです。ユニークでバラエティーに富んだ、他社にはない味の商品を作れるところが当社の強みです。

また、山芳製菓ブランドのラインナップには、「のりしお」「コンソメ」という王道が存在しません。それは、カルビーさんや湖池屋さんと同じ土俵の上に乗っかっても、コンビニやスーパーの限りある菓子棚に、当社の商品が置かれる可能性は極めて低いのが現状だからです。

マーケティング部で、市場調査をしながら商品開発をしていますが、やはり当社の強みを活かし、商品づくりのモットーである「おいしい」より「たのしい」。そんなポテトチップスを製造し、消費者のみなさんへ「食べて心から楽しくなる商品をお届けする」ことです。それが山芳製菓の存在価値だと思います。

ノウハウがぎっしりと入っている上掛けの調味料が新商品開発の決め手。

新規事業の開拓も企業としては必要なことだと思います。当社には、マーケティング部門があるので、そこで「新規の事業として、可能性のあるものがないか」とか、「ポテトチップス以外の新商品があるのかどうか」ということを試行錯誤しています。変わったところでは第一屋制パンさんとコラボレーションした共同開発商品「わさビーフ・パン」の発売があります。その商品化を可能にしているのが、当社ならではの豊富な種類の味のフレーバー(調味料)です。

たとえば「わさビーフ」が長年にわたって人気のポイントは、上掛けの調味料です。それには、山芳製菓のいろいろなノウハウがぎっしりと入っているのです。そして、「わさビーフ」の味も、ほんの少しずつですが、時代の変化に合わせて変えていっているのです。

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他社が追従できない、コラボレーションの力。

山芳製菓の特色・こだわりは、「独自に開発した上掛けの調味料」「国産じゃがいものみを使用」そして、コラボ商品やPB商品にも積極的に取り組んでいることです。特にコラボ商品には、定評があります。

 

●日本最大級のレストラン情報サイト「ぐるなび」とコラボレーションしたポテトチップス「男気×ぐるなび魂ビーフ」は話題となった。またスマホサッカーゲーム、ダウンロードNo.1のワールドサッカーコレクションStoコラボした「ワサコレS×わさビーフ」など、他社では手掛けない異業種のコラボは、同社の大きな特色となっている。

 

ご当地ブランド商品も数多く手掛けています。

たとえば、徳島産すだちパウダーを使用した「すだちおろし味」。ここ朝来市なら、特産品の「岩津ねぎ味」など、ご当地色あふれる商品を数多く市場に送り込んでいます。

 

●「わさビーフ」のパッケージにも「長野県産わさび使用」と表現している。また「明太マヨビーフ」では、明太子の有名ブランドである「かねふく明太子パウダー使用」こだわりのある美味しさを提供している。

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食生産の信頼・品質の国際規格、FSSCを取得。

うちの工場では、ISO9000と、HACCP(ハサップ)という食品の品質管理規格を導入した生産体制をとってきました。

食品業界は、ISOとHACCPという形で品質管理を行なっていますが、この2つの規格が一緒になってFSSCという規格ができました。そこで、ISO9000の更新に合わせて、FSSCの規格を取得して、国際的な基準の食品の安全・品質の管理をさらに強化し、消費者のみなさんに、安心してたのしんでいただける商品の出荷に取り組んでいます。

当社独自のYPS活動。

技術の継承は、なかなか難しいところですね。我々は、トヨタ自動車が行なっている看板方式を学んで、当社独自のYPS(ヤマヨシ・プロダクト・システム)活動という名称で、生産効率の改善活動をしています。

このYPS活動が、各品種の商品をタイムリーに出荷可能とし、また技術や考え方を若い方々に学んでもらう・繋げていくということを継続して行なっています。人材育成、技術の伝承を含め、YPS活動は活かされています。

工場では、日頃はお客様と接する機会が少ないので、地域のみなさんの笑顔が従業員の励みになるのです。

地域社会への貢献というテーマからは、些細なことかもしれませんが、この工場がある伊由市場の交差点で、毎朝交通立ち番をずっと継続してやっています。

また、地域のお祭りなどに積極的に協賛したり、工場販売を定期的に行なったり、地域のみなさんと接する機会を大切にしています。

直売は、地域住民にささやかな感謝の意を示そうと、10年以上前から定期的に行なっています。家族で楽しむおやつや、お土産に利用してもらうため、帰省や行楽の時期に合わせて、これからも年数回、1日限定で実施していきます。

異なる味のポテトチップス10袋入り箱を、店頭で販売する半額以下(税込み)約600円で販売するのですが、開催お知らせの新聞チラシ代を払ったら、まったく儲けが無いですね。これも地域の皆さんの喜ぶ顔が従業員の励みに繋がると感じており、これからも継続して行なっていきます。

あと当然のことですが、隣に円山川が流れていますし、我々は水を使っていますから、排水などそういったところでしっかり品質規格にのっとって、きれいな水を排水する、環境に配慮するといったことにもしっかり対応しています。

最後になりますが、「人に尽くし、人をつくる」。それが山芳製菓の理念ですね。

お客さんに喜んでいただける商品を作っていくのが1番大きなモットーです。我々は工場ですので、ひとつの品質・生産部としての方針とすると、当然、「安全品質保証・品質第1です。そして「生産性を向上していく」と「人材育成」。

この3本柱を通じて「人をつくり、人につくす」を実践することですね。

山芳製菓株式会社 関西工場

代表者名 山崎 光博
事業所名 関西工場
創業年 昭和28年
郵便番号 679-3421
住所 兵庫県朝来市伊由市場528‐1
電話番号 079-678-1213
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保有認証等

特殊技能・特許等 ISO9001、HACCP、FSSC