但馬重機株式会社

鍛冶屋、修理やの精神が脈打つ、ひとあじ違う独自のマーケティング展開。「動くモノなら何でも直す」企業風土。

創業者から受け継ぐ、車好き、機械好きを活かした、新たな時代の事業展開を。

但馬重機株式会社は、昭和18年(1943年)5月に下村鉄工所として創業。農具の製作・修理が主な業務であった。創業者の下村好氏は、大変な機械好きで、自家用の車(軽自動車)を全国で1番早く登録。人に頼まれれば何でも作ったという。

「先代(現会長)の時代に消防ポンプの製造および修理を、そして自動車を手掛けるようになりました。建設機械の販売と修理は伊勢湾台風あたりから始めたと聞いています。元々は鍛冶屋であり修理屋さん。そこから販売・レンタルと業務を拡大させてきた経緯もあり、『動くものならなんでも直す』。『直せないものは売らない、貸さない』。というのが弊社のモットーです」。

そう語る下村和彦社長は、先々代の創業時から続くものづくり精神を大切にしながらも新たな時代を捉えた営業展開が重要と考えている。

「ブランド力でいえばメーカーさんの方が強い。そこと対等に商売するのであれば、相手ができないことをどんどんすることですね」と話を続けた。

さまざまな場面で変革が求められる昨今、3代目経営者ならではの苦労があるにちがいない。そこで今後の会社運営に対する舵取りなどについてお話を伺った。

私たちは、お客様のニーズに迅速にかつ丁寧に対応し、より高いサービスを提供することで、より社会、地域に貢献します。

事業承継のきっかけは…。

車が学生の頃から好きで、できることなら車業愛で開発の仕事に就きたいと思っていました。

しかし車関係では営業職の採用しかなく、東京の建設機械メーカーの修理部門に就職したのですが気がつけば営業に…。

建設機械なら家業と同じではないか…長男なのでいずれは家業を継がなくてはならない…と思い地元に戻り但馬重機に入ったのですが、バブル崩壊で景気は低迷。そんな中で1から仕事をたたき込まれ、平成15年に代表取締役に就任。しかし取引先の倒産や豊岡の堤防決壊で支店が水害を被るなど、苦難の連続でした。今だから言えますが、あれがあったから今があると思っています。

動く機械系であれば、なんでも直せる企業。

機械はトラブルがつきものです。修理やメンテナンスを考えると取り扱いに慣れたメーカーの機械がお客様へのサービス向上に役立ちます。

そこで弊社では、販売に関しては日立製。レンタルであれば、大型の機械は日立、小さい機械はヤンマー、クボタといった具合に取り扱いメーカーを決めています。

お客様の中には他所で購入されて、修理や車検・メンテナンスを弊社に依頼される方もいらっしゃるほど信頼を得ています。

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お客様が安心して使用できる、信頼の体制。

動く機械系であればなんでも直せるようにしよう、売る以上はアフターサービスができなければいけない。それを実現するために50名弱いる社員の半数以上が整備士。販売・レンタルの営業は7~8名という体制をとっています。新規で採用する際は整備士で募集をかけて、途中で営業にかわっていただいております。機械のことが分かっている営業担当なので、よりお客様のさまざまな要望に的確にお応えできると思っています。

こうした体制が他社では真似できない技術力・サービス力を育み、弊社ならではの特色と強みを生み出しています。

但馬で日立と言えば但馬重機。但馬重機と言えば特装車。

今は建設機械系が主力ですね。弊社ではトラックや特装車の整備・民間車検も行なっています。

塵芥車(ごみ収集車)、ダンプカー、クレーン車関係の修理等、弊社に連絡がくることもあります。

また日立関連の営業所は兵庫北部にないため、但馬一円で動いている日立の機械は弊社が取り扱ったものがほとんどです。

異業種の新規導入より、現業態の充実を。

但馬重機としては、今後も機械の販売・整備およびレンタルに特化し、今までの業態の中で枝分かれできるところを見極めて、新たな取り組みを進めていく予定でいます。現在行なっている特殊車両の民間車検も機械修理の延長です。また最近の取り組みでいうと、建設業では使わない林業系の機械(アタッチメント)のラインナップを増やしています。

平成7年に設立した株式会社ル・パルクは、自社の不動産管理が目的の会社です。

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地域に必要とされる、そんな会社にするために。

建設業関係との繋がりはあっても、個人の方々との接点が少ない業界です。そこで和田山にこんな会社があることを広く知ってもらうために、ホームセンターの日曜大工コーナーにある一般の皆様が使う商品も販売・レンタル・修理を行なっていることを分かっていただくために、年に1回、10月末の金曜・土曜日に一般開放の展示会を開催しています。

また弊社の施設コミュニティー「ル・パルク」研修所の多目的ホールは地域の方に利用していただけるように営業時間内であれば開放しています。商売目的以外を条件に、学校関係・青年会議所等で活用いただいております。

こうした活動を通じて誰もが知る地域に根付いた会社にしたいと思っています。

技術力を高めるための教育環境づくりを推進。

先輩からのOJTによる技術の継承やメーカー主催の勉強会への積極的な参加を推奨し、学びの機会を設けることで個々の技術を高めるように努めています。また建設機械にもコンピューターの導入が進んでおり、メーカーでしか持たない器具を貸し出してもらい社内勉強会を実施し、時代に即応した技術の向上を図っています。

国際基準の品質マネージメントシステムを確立。

人によって品質が変わったら困るのはお客様です。但馬重機としてできるサービスにむらがないようにしなければいけないと思いISOを取得しました。

ISOの認証を取ることできちんとしたルールが確立され、皆の意識レベルが統一されました。

今後の目標は…。

弊社の取り扱う商品はお客様のニーズに合わせ、必要なモノを必要なときに提供することで、着実な成長と確実にこの但馬地域に残れる会社を目指したいと思っています。

営業所を設けている各地域においても、会社の名前を憶えてもらい、地域になくてはならない会社になることが目標です。

上場するのは最後の最後。まずは目標を達成し、先代の売上を超えたいですね。

沿革

●昭和18年 下村鉄工所創業(創業者:下村好)
●昭和25年 下村消防喞筒整備工場
●昭和39年 但馬重機(株)を設立
●昭和53年 レンタル部門を分離独立 (株)建機レンタルを設立(下村昇)
●昭和54年 建設機械 検査業者登録「兵第13号」
●平成3年      研修所完成
●平成7年      (株)ル・パルクを設立(下村昇)不動産業
●平成10年 (株)ル・パルク代表取締役交替(下村和彦)
●平成11年 但馬重機(株)本社移転(東谷から林垣へ)
●平成13年 指定自動車整備事業認定(近指兵第1382号)
●平成14年 但馬重機(株)、(株)建機レンタル合併
●平成15年 但馬重機(株)の代表取締役交替(下村和彦)
●平成20年 (株)建機ヒカミを参加に迎え、社名を(株)ヒカミに変更
●平成22年 (株)ヒカミを閉鎖 但馬重機(株)に吸収合併

但馬重機株式会社

代表者名 下村 和彦
事業所名 本社
創業年 1943年(昭和18年)5月1日
設立 1964年(昭和39年)6月6日法人化
郵便番号 669-5231
住所 兵庫県朝来市和田山町林垣925‐5
地図
電話番号 079-672-3226
保有認証等

【資格】建設機械指定自主検査業務、指定自動車整備業務(左記業務に必要な様々な資格を個々で取得)

【認可】指定自動車整備事業認定 近指兵第1382号

【ISO登録】認証規格ISO9001:2015=JISQ9001:2015 登録番号Q1290

【賞与】労働大臣『功績賞』受賞、兵庫県納税表彰

業務内容

【主要事業】
建設機械器具・建設用車両及び一般車両の販売、整備及びレンタル

【レンタル用主要商品】
油圧ショベル(重量6t~35t)、ミニショベル(重量50㎏~5.9t)、タイヤショベル、ブルドーザー(重量4t~10t)、不整地運搬車(積載量500㎏~11t)、車両・トラック(軽~4t)、ダンプ(軽~4t)、高所作業者(10m~27m)、発電機(900W~150kW)、他小物多数

【主な工場設備】
トラック用リフト、自動車検査場、タイヤチェンジャーバランサー、油圧ホース作成機、プレス、塗装工場

 

社是は「心」
社訓は「八つのしん」(信・親・真・慎・紳・新・伸・進)